「SegMaker」
深センの世界一を誇るハードウェア、オープンモジュール化した産業構造、そしてクリエイティビティとマーケティング能力を付加する仕組みの三つが深圳のイノベーションを支えているのだと教えていただきました。パーツ納入関係を超えて、深圳と繋がろうと各国が取り組みをしているそうで、日本の場合はFacebookニコ技深圳観察会がたまり場を作るため、コワーキングスペースを借り始めているそうです。深圳は日本の秋葉原とは違って会社近くにマーケットがたくさんあるため、部品を買って試作品を作ることができる点が非常に便利で、キーパーソンと話せるのも魅力だとお聞きしました。また、子供がプログラミングを学べる車のキッド「STEM」がMakeblock社から出されているそうです。日本もプログラミングを義務教育化して、そのような製品を活かしてIT先進国のように子供のうちからプログラミングを学べる機会が増えたらいいと思いました。
「ECBB」
モノづくりをするうえで重要なプロデューサー脳を持つにあたり、実際に販売までもっていく製造や調達、見た目や機能性、コピーの美しさなどのプロダクトデザイン、そしてインターネットマーケティングの三点が必要であると教えていただきました。今はネットで売る時代であるため、ITリテラシーを高めることが大切だそうです。また、モノづくりだけでなく、販売方法や利益を追求する力も必要であるとお聞きしました。今、通販で買い物をすることが当たり前となりましたが、店舗で実物を手にとって見ることができない分、消費者は購入を決断する時に慎重になりがちかと思います。商品の魅力をパソコンやスマートフォンの画面越しからでも伝わるようにマーケティングすること、モノづくりだけでなく、その後の顧客に商品が渡るまでのプロセスを考えることの重要性を学びました。
「insta360」
insta360という会社と代表的な商品について紹介して頂き、そして社内の見学をさせて頂きました。私達に会社を訪問する機会を与えて下さったお礼として”insta360ONE”という新製品の紹介をさせて下さい。本当にすごいカメラなので是非知ってもらいたいです。insta360ONEはハイスペックな機能をもつ360度カメラです。カメラ単体での撮影だけでなく、iPhoneでのLightning接続、Bluetooth接続でリモートコントロールの撮影も可能です。特徴として最大7K、2400万画素と超高画質、さらに120fpsスロモーション撮影機能、6軸の手ぶれ補正機能などがあります。また、「Free Capture」機能を使えば、撮影した360°映像から自由にカメラを動かしたり角度を変えたり編集できます。私が商品紹介の動画の中で一番衝撃的だったのは映像は紐に付けたカメラを回しながら撮影することで自分中心のマトリックスのような不思議な映像です。普通のカメラで素人が撮影すると、手ブレしたり残像が残ってよくわからない映像になってしまうのですが、insta360ONEの最新の機能のおかげでカメラ初心者でもバレットタイム撮影ができるんです。また、それまでPC専用ソフトが必要だった動画の編集もFree Capture機能を使えばiPhoneの中で手軽に編集が可能になります!こんなにハイスペックなのに42999円は非常に安いです。insta360の方はONEは激しいスポーツをするようなアクティブな男性がターゲットだと仰っていましたが、アクティブなシーン以外でも充分に魅力的な絵が撮れるので、私は日本のインスタ女子にもプロモーション次第では相当な人気が出るのでは?と思いました。
訪問させて頂いて、insta360で働いている私達と同年代の若い方々のエネルギーにとても刺激を受けました。開発スピードを早くし、品質を維持したまま価格を落としていくことで、360度カメラ市場の中での地位を確立しつつ、他社に追いつかれないようにしているそうですが、きっとそのために社員の方々の並々ならぬ努力があるのだろうなと感じました。
「Huawei」
コネクションを増やす、デジタル化を可能にする、そしてデータパイプを可能にするという三点がHuaweiの主な戦略だそうです。人と人だけでなく、物と物そして人と物を繋げ、家庭も個人も全ての場面をコネクトするという戦略の一例として、上海のディズニーランドのインテリジェントパーキングでは空いている場所をすぐに知らせることができるそうです。また、クラウドサービス部門の地位が上がっているそうで、ハードウェアやソフトウェアを売ることよりもサービスに力を入れているそうです。
製品の展示の中に、中国で採用されている銀行の窓口の役割を果たす機械があったのが印象的でした。日本では見られないような最先端の製品をたくさん見て、便利な暮らしが実現されていく一方でAIやロボットが普及して仕事を失う人々がいることに不安も感じました。
デジタル組織は今後必然となりますが、Huaweiのような通信機能に力を入れている会社の技術があるおかげで私たちの生活は支えられているのだと改めて感じました。5Gがもたらす未来の生活が楽しみです。
「city’super」
まず私達の班は実際にスーパーの中を社長に案内して頂きました。スーパーに入ってすぐ私はその品揃えの多さに驚きました。世界中から食材を揃えているそうで、生鮮、肉、魚、ハムやチーズ、何をとっても種類の量が尋常じゃなかったです。ターゲットをトップの5%とし、その人たちに満足してもらうために、こだわりぬいた高級なより良い食材を提供しているそうです。他国の品も現地へ行って交渉していて仕入れているそうで、食材に手を抜かずあくまで質の良いもの、美味しいものを提供することへの徹底ぶりがすごいなと思いました。しかし、こんなに品揃えが豊富だと全ての商品が売れているのかなと少し感じてしまいました。また、食材のみでなく食文化の提供としてスーパー内には料理教室のようなスペースがあり、スーパーの商品を使った世界各国の料理の紹介をしているそうです。
スーパー内の見学のあと、荻野さんから香港でのビジネスについてのお話を伺いました。香港社会の基本的な考え方「自己責任」のもと、香港は制度上の柔軟性や税制の低さが特徴です。世界の中でも香港のビジネスのしやすさはトップクラスです。自己責任という考え方は弱肉強食で弱い者は見捨てられてしまいそうで少しこわい部分もありますが、そこが香港の経済成長の理由なんだと思いました。また、日本の企業は対中直接投資をしがちですが、日本と中国は根本的な価値観、ベースが合わないために失敗しやすいです。しかし、香港と日本ではその噛み合わない部分が埋められるので、中国とビジネスするには香港を間に挟んでした方がいいそうです。