市場調査記録 モバイルバッテリー班


私たちは実際に調達するために深圳にある電気街をいくつか見て回りました。
・1日目
深圳に着いてから初めて見学した日でした。感想としては朝の10時前から動いてましたが8割方の電気街は閉まっていました。11時過ぎにやっとすべてのお店が開く感じでした。
1日目だったの複数の電気街に訪れてほしいものがあるか探す程度でした。そして自分たちの班のテーマに沿った商品が華強電子世界の中の店舗にあり、そのお店を中心に他のお店を見ていくことにしました。

・2日目
2日目は初日に見ていたお店の中で自分たちが探していたものがあったのでほぼ確定にしていく決断をしました。華強電子世界の店舗では値段を聞いた時に初めて来たので足元を見られている値段交渉をしていました。班としての意見では一旦保留し一応ほかの店でも探すことにしましたが、結局納得いくものがなく華強電子世界の中にある店舗で決めていく方針にしました。

・3日目
調査を通してほかの店舗のは納得いくものがなく、3日間探して華強電子世界の店舗の中にある店舗の商品を買うことに決断しました。値段交渉した時に何度も訪れていたので初めて行ったときよりは1個当たりの金額を下げることに成功することができました。

感想2(4年川村)

シティスーパー

私達のグループは社長に案内していただきました。 シティスーパーは香港住民の上位5%のみをメインターゲットに据えているという。たった5%でも、しっかりと売上があがっているというから、セグメンテーションやターゲッティングって本当重要なんだなーとしみじみ感じた。店内には世界中から輸入した高級食材が並び、その食材を使った料理教室を行うスペースが設けられていた。ワインや肉も厳選された物を揃えていて、肉の旨味を凝縮する特殊な機材やテイスティングしたワインの味を維持する機械も備え付けられており、明らかに高所得者層を狙った戦略というのが見て取れた。 自分は東京の某巨大小売チェーンの系列のスーパーでアルバイトをしているが、普段から安い値段で売っているからちょっとでも高くなると途端に商品が売れなくなる。荻野さんの仰っていた値引きをしてはいけないというのはアパレルのみならずスーパーのような業種でも同様なのかもしれない。

華為

正直華為では英語力不足ゆえ恥ずかしながら理解できない部分が多くあった。ただ、クラウドシステムを重視し、スマートソサエティの担い手となるのが今後の華為の目標と部長は仰っていた。日本の大手電機メーカーもハードウェアから徐々に撤退しソフト面を強化しているように思うが、華為も同様のようだ。また、華為の場合、売上の14.6%もR&Dに投資しており、世界規模で研究を行っているという。 CSRに力を入れているのか技術的な部分も多く聞くことが出来た。特にカメラの人物認識は本当に恐ろしいと思ったし、5Gにしても今後発展していくであろうIoTには必須の技術だと感じた。R&Dに力を入れ、技術レベルで他社を引き離す、というのが、華為の基本的な考え方なのだろう。

感想1(4年川村)

アップするのがとても遅くなってしまい申し訳ありません。深圳ではVPNが繋がらず、香港でもなかなかログインできないという状態で、ここまで遅くなってしまいました。 合宿で沢山の方にお話して頂いた内容の詳細はそれぞれの班や4年の鈴木さんがみっちり詳しく書いてくれている(本当ありがとう!)ので、私はその話を聞いていて思ったことや合宿を通して考えたことをありのままに書いていきます。

Segmakerにて(深圳に関して)

Segmakerにて伊藤さんから深圳についての基本的知識を植え付けてもらい、荒井さんやZiyanさんからは会社の紹介や事業について教えていただきました。 深圳にてイノベーションが生まれる要因は

1サプライチェーン・エコシステム

2オープンモジュール化の構造

3クリエイティブとマーケティング能力を付加する仕組み

であるという。なるほどわからん。。 ただ、去年の合宿地北京と比較してみると、街にはガジェットの部品屋が大量に立ち並び、近くには工学系の大学や香港空港があり若い人も多く、Segmakerのようにすぐにもの作りに取り掛かれる環境があることが見て取れました。どうやらそういった深圳の特殊な環境がイノベーションを生み出す仕組み(構造)になっているようだ。

ここで浮かぶのは、そもそもなんで深圳にはこれだけものづくりがしやすい環境やサプライチェーンが整っているのか、という疑問。 調べてみると、どうやら深圳という街はもともとメイドイン香港の下請け部分を担う街だったらしい。そうして作ったものを香港から輸出、また作り輸出、という感じにサプライチェーンの下地が形成されて行き、今の形が出来上がったようだ。日本にも同じような街があるだろうか、と考えてみたが、秋葉原でもあそこまで大量に部品屋が立ち並んでいる所を見たことがないし、日本にも似ている街はあれど同様に機能している街は無いんじゃないかなぁと思った。そういった特殊な環境が、荒井さん、塩入さん、胡さんのBABAJOKERやInsta360のようなスタートアップやベンチャーを多く生み出す仕組みになっているようだ。Insta360にしてもBABAJOKERにしても、メンバーは20代くらいの若い人達が中心らしい。若い人達だけで何かを作ったり売ったりというのが深圳では当たり前のようで、Ziyanさんに至っては18歳にしてあのリュックをすでに事業に乗せる段階まで来ている。アイディア次第でいくらでも事業を起こせるのが深圳という街なのだろう。

ECBB飯田さんのお話

ECBBの飯田さん(以下カズマさん)から物を売ることに関して熱くレクチャーしていただいた。そこで何度も聞いた「情熱」、という言葉。中国でビジネスをするにはとにかく中国人に負けない心意気、積極性が重要だという。カズマさんはその重要性をあくまでビジネスという観点から話してくれたが、今の日本の若者(というか自分?)全般の問題点もこれに近いんじゃないかなぁ、と思った。例えば、今回の合宿でも、思い返してみると企業訪問の最後の質疑応答の時間で真っ先に手を挙げるのは中国人留学生。日本人学生(というか自分)は教授に当てられてから渋々質問を捻り出す状態。中国人留学生は半分が大学院生というハンデはあったかもしれないが、それでも、少なくともその場に居た日本人学生(というか自分)からは、遠慮という日本人の弱みが見て取れたように思う。悟り世代という言葉が少し前に流行ったが、シティスーパー本部にて荻野さんが仰っていた、「香港にいる日本人は起業出来ないんじゃない、する気がないんだ」という言葉。成程…、妙に納得してしまった。

荻野さんのお話

荻野さんのお話と言えば、中国、香港、日本の違いを知るべしとか、5つの指の話が印象深い。荻野さん曰く、中国人と日本人がビジネスをする際、言語や食事、その他諸々の差はあるけれど、この両者が一番噛み合わないのが「法令遵守の意識」だという。

ビジネスの世界でこの「法令遵守の意識の差」がやはり存在するならば、日本企業はあらゆる可能性(法律、制度の抜け道)を想定し戦略を立てなければならないし、これまで単純にどうやったら売れるかとかどういう商品が求められるかとか、そういった次元で考えていたとすれば、中国市場でコテンパンにやられたという過去の失敗も頷ける。荻野さんの言うビリヤード方式(香港を経由して、香港人との合弁企業を作り中国に進出する)は、日本の企業にとってとても有効な手だと感じるが、それをやろうとしないのは日本企業の傲りなのか、それともやはり別の問題があるのか、はたまた方法自体が浸透していないのか、ちょっとまだ疑問な所です。ただ、逆に、法律スレスレで事業をやってる日本のブラック企業ならば、ビリヤード方式無しでももしかしたら中国市場で渡り合えるのでは、とも思いました。

活動報告7日目 雑貨班

雑貨班の7日目のフィールドワークの活動報告です。
本日は香港での活動となりました。
本日は、午前中に日系企業のcity superを訪問させて頂き、午後は自由行動でお土産などを買いました。

city superでは、社員の方に店舗の案内とともに、英語で商品について説明して頂きました。私たちの英語力の低さから完全には理解できない部分もありましたが、city superの商品の品質の高さやバイヤーの方の情熱を実感しました。
その後、オフィスにてcity superを立ち上げた荻野正明さんに中国、香港でのビジネスについて貴重なお話をして頂きました。対中直接投資よりも、日中間に香港を入れたビジネスの方が成功しやすいという理論が興味深かったです。

午後の自由行動では、日本の部活仲間へのお土産を購入しました。十分だと思っていた手持ちのお金が思いのほか足りず、香港の物価の高さを実感させられました。

明日は日本に帰国します。最後まで怪我や病気のないよう、気をつけて帰りたいです。

7日目 アクションカメラ班

7日目の活動報告です。
香港のCitySuperに訪問させていただきました。実際に店内を見学させていただき、食にこだわりのある消費者に向けて最高の提供しようとするコンセプトが強く伝わってきました。
また、香港は日本より柔軟性があり遵法精神に富んでいると教えていただきました。日本人も国家に対して依存しようとせず、香港市民が持つ自己責任という考え方を見習って日本社会を支えられたらいいと思いました。

合宿7日目(4年鈴木)

「香港でビジネスをする、とは」
午前にシティースーパーという高級スーパーを訪問しました。
まずスーパー内を見て回りつつ担当の方から説明を聞きました。
買い周り需要と特別な需要(新しい何か、プレミアな何か)があり、私達学生陣が生活の中で通うスーパーマーケット、例えばセイユーやらイトーヨーカドーはコストリーダーシップをとることで利益を生み出します。それらとは異なるコンセプトで運営されています。価格競争はしません。香港に4店舗、上海も4店舗、台湾は7店舗といった具合に出店しています。日本でいう丸ビルなど、高級な主要ビルにのみ出店し、質や種類で勝負する、エンターテイメントとしてのスーパーです。常に新しい物があるという楽しみです。
商品ラインナップについても説明を受けました。中国の方々は、低脂肪は身体に良くないとの考えから生のサラダはほとんど食べられていませんでしたが、考えの異なる若者は食べ始めているため置かれています。アメリカやオランダ、香港、日本など、様々な国の良いものを仕入れて、それらの国の文化を輸入しています。大体バイヤー1人で1つのカテゴリーを担当しています。適正に仕入れて、地元の農家を応援する取り組みもしています。西と東の人が混在する香港であるため、両方の文化に対応できるものを揃えています。中でも粘着性のある商品を集めています。例えばお菓子ならば蒟蒻ゼリーです。ヘルシーフード、ダイエットフードが人気なようです。価格設定も悩みのタネだそうです。理由は顧客が適正価格をかなり正確に把握できてしまうこと、いい品揃えをしているが故に転売や真似をして競合他社に仕入をされ、安く売られてしまうことがあります。
香港人は日本が好きで、1年で幾度も訪日します。そこで価格を調べられます。輸入品という事もあり、通常よりもコストは高いです。更に、シティースーパーに来て買って安値でインターネットに売られてしまう事もあり、大変なようです。
その後荻野様のお話を聞きました。
51年前に香港でお店を始め、数ヶ月で売れなくなり、4、5年は苦労をしたそうです。その後製品(ニット)の対日輸出を始めた折にソゴウが香港に進出。スペースをもらって小売を始め、多くを学ばれました。そしてプラダのアジア進出を手伝ったところ2、3年で爆発的に売れ、月に一坪500万売上を出したそうです。1996年、その爆発的に売れた年にご自身のシティースーパー1店舗目を出店されました。
「日本と香港、日本と中国はどう違うか」についても説明を聞きました。
日本と香港では法律、税収の面で大きく事情が異なります。
香港は所得税が低く(法人税は上限が16.5%
個人は15.5%)、日本は高い(40%)です。香港はほとんどの物は関税がかかりません。(例外は自動車、石油、ワインを除くアルコール。)日本はほとんどの物に関税かかり、農作物などは特に高いです。香港はキャピタルゲイン(資本を出すことで得た利益)に対する課税がありません。例えば株式、不動産によるものです。日本は課税対象です。ただし、香港は社会保障に対して会社が負担しません。例えば健康保険、失業保険、年金制度はありません。日本は高福祉社会を目指しています。香港は労使関係が柔軟だから雇用主、労働者どちらにも緊張があります。つまりは会社側がすぐにクビを切れるということです。逆に、いい人材でも辞めたいと言われれば止められません。日本は法律に縛られ辞めさせるのも一苦労です。香港の基本の考え方は「自己責任」です。税制、労使関係の柔軟性などから香港のビジネス環境はNO.1と評価されています。
日本と中国では歴史認識、文化、言葉、食事、法律への考え方(守るか破るか)はほとんど合わないため、直接の中国進出は難しいとのことです。日本→香港→中国という順番でビジネス展開するなが有効だと思われます。香港と日本は合う面が中国より多いです。法は守り、英語が使え、食事も合い、文化も合い、歴史認識は中国よりは合います。つまり、中国との関わりが深い国の大企業と組んでビジネスをした方がよいということです。直接日本企業単独で乗り込むだけでは失敗を繰り返します。香港は財政も黒字です。1人8万円ほどの高額還付があったそうです。
ITを通した小売が急進しているが、小売業としてどう考えているか、という問いにはどうなっていくかは未知数ではあるが、価格競争はしない方がいい、とのことでした。

合宿6日目(4年鈴木)

(5日目は自由行動であったため省きます。)

 

ファーウェイを訪問しました。バスでの移動で、敷地がとにかく広く、人工の湖があったり大きな食堂がったり、寮や大学、病院もあるようで、小さな町のような場所でした。
携帯電話などのハードウェア大手のイメージでしたが、現在核となる収入はクラウドシステムだそうです。物をシェアして使えるようにしたり、ロボットに人の替わりをさせたり、データをクラウド化したりと、現在通信によって可能な事は様々あります。中でも最重要視しているのがクラウド化だそうです。大量の情報を集めて分散させて物を使えるようにする、これが今後更に必要とされるでしょう。
そしてファーウェイのそれぞれの部門における最先端を紹介して頂けました。
ハードウェアではアンテナ。2G-5Gまでひとつの箱で、外に置けます。部屋を用意する必要がなくなりました。温度も、-40度から70度まで耐えられます。アンテナの数も削減できます。
クラウド(ソフトウェア)は、4Tbpsと、速度凄く速くデータ処理ができます。例えばHD(高画質)映画を1秒に4000ダウンロードできる程度です。更に機械は90%のスペース削減、1/1000のパワーで動きます。例えば電球ひとつ、200Vで動きます。ファーウェイはKunLunという機械で、他社の10倍の速度で通信を実現できます。例えば、BMWでクラッシュテストに計算機能が使われているようです。以前はその準備やデータ解析に1ヶ月かかっていたそうですか、今では1日に10回テストを行いデータ取得が可能です。
5Gが可能になれば、例えば自動運転ができるようになります。自動運転には莫大なデータ処理が必要で、今までの4Gでは実現不可能です。自動車はトヨタやBMWなど、様々な企業が製造しますが、ワイヤレスのデータ処理はファーウェイが担うようになるでしょう。
ライフスタイルの中では、ショッピングモールの中で道を迷わず辿り着ける、どこで何のクーポンがあるか、値引きをしているかの情報共有を可能にします。
ビジネスでは管理部門の助けになります。
その他貸し自転車もQRコードの読み取りで乗れたり(中国の中で最もシェアがある物の2つともファーウェイを採用)、家電の操作や、自動で水やりができるそうです。
その後場所を変えてファーウェイ製品の展示をみました。農家で湿度や水の量、温度管理ができる機械がありました。また電車のデータ解析がひとつのLTEにまとめられるように進化(以前は4つの通信を使っていた。)していたり、道路状況(混雑、事故)の把握や防犯カメラは顔や服装、歩き方、体格、車の種類などで多くの人を判別できる物が開発されていました。銀行も無人でお金を入れたり出したりできる機械が既にあり、中国中で採用されているそうです。スマホで家の中の電気等を管理でき、代金の支払いもできます。
こういったスマートソサエティの造築に力を入れているようです。(データの安全を保つことが今後10年することとも聞きました。)
人と人、人と物を繋げる、というのが目標であり、人と人は既に大方できています。人と物を繋げる例としては、上海のディズニーのインテリジェントパーキングで、どこに空き場所があるかを教えてくれる事です。この人と物を繋ぐ事はこれからの課題です。
ファーウェイにとって日本とはどのような存在かといえば、日中貿易のなかで、日本から輸入してる物はファーウェイが2%を占めていますし、部品の金額50%は日本から仕入れています。ファーウェイの機器は世界でもトップクラスの出荷数なのでかなりの量になります。最重要国として日本も考えられていました。実際に重要なMIMOの技術はソフトバンクと連携しています。
クラウドに力を入れ始めたのは、リーダーとなるには、今はハードウェアではなくソフトウェアが収入源だからです。ハードウェアはの売上は、全体の1/3に落ち込んでいます。現在はクラウドが1番の収入源なので、ソフトの開発に力を入れざるをえないようです。
Huawei2017年9月4日のヒアリングより

合宿4日目(4年鈴木)

「アートとテクノロジー」
昨日に引き続き午前は市場を回って調達作業をしました。更に引き続きアクションカメラを探します。本物がほしいか偽物がほしいか聞かれた昨日でしたが、本日も値段交渉をしました。ビジネスとしていくらで仕入れたいのかを明確にして、交渉することが大切なようです。
午後はチームラボ展を見に行きました。
3階建てかなにかで、各階様々なテクノロジーと芸術のコラボレーションを見せてくれます。休日ということもあって盛況でした。電球や電飾などの物から映像で芸術を表現していました。更に私達が描いた絵が映像に反映されて動いたり、映像に触ると絵が変わったり展示会のあった深セン湾公園には何故か人気なラインのキャラクターやくまもんの像がありました。djiの店舗もあり、本格的な撮影用カメラを搭載した物から掌サイズの小さな物まで展示してありました。

合宿3日目(4年鈴木)

「調達とベンチャー企業訪問」

午前中は3年生に付いて周り、学園祭で販売する物を調達しにホテル近くの市場へ行きました。私は院生の方1人と共にアクションカメラ班に同行。そこら中で大小様々なドローンが飛び、電飾がひかり、あらゆる電子部品がそこかしこに並ぶ、という市場がいくつもありました。「これは一体何に使うのだろう」の連続でした。

前日に訪れたセグメーカー様の下にある市場や、そのお隣を散策し、値段と品質の吟味を繰り返して調達するアクションカメラを探します。値段は300元(約¥5,000)代から100元(約¥2,000)代を提示されました。100元以下はありえない値段設定だと言われます。本物と偽物どちらが欲しいか、と問われる場面もありました。最終的に交渉を繰り返し、98元がこの日の最安値提示であり、再検討することになりました。

3年生は別途コンパクトな防犯カメラも面白い写真が撮影できそうと興味をひかれた様子でした。院生の方によれば値段交渉は「向こうの店ではもっと安く売ってたよ!」から入ると大体応じてくれるらしいです。様々なお店で交渉すると300元代は高く提示されているな、と感じたり、100元以下は提示してくれないな、とわかるようになります。画質が4Kと表記されていても実は2Kであったり、広角が価値の1つであるアクションカメラなのに広角ではなかったりと、偽物も素知らぬ顔で売られていたりします。目を鍛えられ、明日以降はもっと良い調達ができそうです。

午後は「Insta360」様を訪問。スマートフォンに取り付ける小型カメラやVRと連携できるカメラをつくっています。360度写真が撮れたり、自撮り棒がないように撮影できたりします。facebookが推奨するカメラであり、ナショナルジオグラフィック(ドキュメンタリー)やライブ配信などで採用されています。
競合他社と比べて競争優位は以下です。

1)新製品を出す速さ。1年に4個新製品を生み出せます。
2)価格。nanoという製品は約2万円、サムスンは約3万円です。低価格で4kや8kといった高画質撮影ができる製品をつくっています。

偽物に関しては、1万5,000円程で実際に販売されているようです。ただし質が悪いです。真似される製品とはそれだけいい製品、世の中に知られ、影響を少なからず与えている製品になったと捉えているそうです。
対象顧客は、個人(nano)であれば「旅行者とライフスタイルに溶け込ませたい人」。oneは、技術が好きな人向けで、そのうち激しいスポーツをする人向けに考え、多くは男性を顧客として設定しているようです。(女性に需要がありそう、と思ったのは私だけではないはず。)

そして働いている人材がとにかく若いです。私達を案内してくれた女性は私と同い年くらいであり、製品紹介をしてくれた方は女性の若い営業部門の方でした。200人くらいの集団で、半分くらいが若いエンジニアです。平均年齢が26歳だそうです。実際のオフィス内も本当に若く、私と同じかそれより若くして志をもち、新しい価値を生み出しているとは、焦りを感じます。
創業のきっかけは、創業者が大学3年生の際、普通のカメラではライブストリーミングが180度しか撮影できず、360度の撮影を撮影者が動かずに撮れないか、というところから発案したようです。
オフィス内にはウェブサイトをつくったり、Amazonなどのイーコマース隊もいました。エンジニアや管理部門ももちろんあり、エンジニアは少し年齢の高そうな方、女性の方もおり、机の上で電子部品を組み合わせて基板のようなものをつくっていました。Amazonのデジタルカメラのランキングでベストセラーになっているそうです。
技術と、どうやって使うかをセットで売る、ということがポイントとしてあり、物だけでは売れず、プラスの価値としてどのような、顧客がまだ知らない使用方法や価値を提案できるかが大切とわかりました。