(5日目は自由行動であったため省きます。)
ファーウェイを訪問しました。バスでの移動で、敷地がとにかく広く、人工の湖があったり大きな食堂がったり、寮や大学、病院もあるようで、小さな町のような場所でした。
携帯電話などのハードウェア大手のイメージでしたが、現在核となる収入はクラウドシステムだそうです。物をシェアして使えるようにしたり、ロボットに人の替わりをさせたり、データをクラウド化したりと、現在通信によって可能な事は様々あります。中でも最重要視しているのがクラウド化だそうです。大量の情報を集めて分散させて物を使えるようにする、これが今後更に必要とされるでしょう。
そしてファーウェイのそれぞれの部門における最先端を紹介して頂けました。
ハードウェアではアンテナ。2G-5Gまでひとつの箱で、外に置けます。部屋を用意する必要がなくなりました。温度も、-40度から70度まで耐えられます。アンテナの数も削減できます。
クラウド(ソフトウェア)は、4Tbpsと、速度凄く速くデータ処理ができます。例えばHD(高画質)映画を1秒に4000ダウンロードできる程度です。更に機械は90%のスペース削減、1/1000のパワーで動きます。例えば電球ひとつ、200Vで動きます。ファーウェイはKunLunという機械で、他社の10倍の速度で通信を実現できます。例えば、BMWでクラッシュテストに計算機能が使われているようです。以前はその準備やデータ解析に1ヶ月かかっていたそうですか、今では1日に10回テストを行いデータ取得が可能です。
5Gが可能になれば、例えば自動運転ができるようになります。自動運転には莫大なデータ処理が必要で、今までの4Gでは実現不可能です。自動車はトヨタやBMWなど、様々な企業が製造しますが、ワイヤレスのデータ処理はファーウェイが担うようになるでしょう。
ライフスタイルの中では、ショッピングモールの中で道を迷わず辿り着ける、どこで何のクーポンがあるか、値引きをしているかの情報共有を可能にします。
ビジネスでは管理部門の助けになります。
その他貸し自転車もQRコードの読み取りで乗れたり(中国の中で最もシェアがある物の2つともファーウェイを採用)、家電の操作や、自動で水やりができるそうです。
その後場所を変えてファーウェイ製品の展示をみました。農家で湿度や水の量、温度管理ができる機械がありました。また電車のデータ解析がひとつのLTEにまとめられるように進化(以前は4つの通信を使っていた。)していたり、道路状況(混雑、事故)の把握や防犯カメラは顔や服装、歩き方、体格、車の種類などで多くの人を判別できる物が開発されていました。銀行も無人でお金を入れたり出したりできる機械が既にあり、中国中で採用されているそうです。スマホで家の中の電気等を管理でき、代金の支払いもできます。
こういったスマートソサエティの造築に力を入れているようです。(データの安全を保つことが今後10年することとも聞きました。)
人と人、人と物を繋げる、というのが目標であり、人と人は既に大方できています。人と物を繋げる例としては、上海のディズニーのインテリジェントパーキングで、どこに空き場所があるかを教えてくれる事です。この人と物を繋ぐ事はこれからの課題です。
ファーウェイにとって日本とはどのような存在かといえば、日中貿易のなかで、日本から輸入してる物はファーウェイが2%を占めていますし、部品の金額50%は日本から仕入れています。ファーウェイの機器は世界でもトップクラスの出荷数なのでかなりの量になります。最重要国として日本も考えられていました。実際に重要なMIMOの技術はソフトバンクと連携しています。
クラウドに力を入れ始めたのは、リーダーとなるには、今はハードウェアではなくソフトウェアが収入源だからです。ハードウェアはの売上は、全体の1/3に落ち込んでいます。現在はクラウドが1番の収入源なので、ソフトの開発に力を入れざるをえないようです。
Huawei2017年9月4日のヒアリングより